(酉の市にて商売繁盛祈願した時の)
今日、80代の元気なお婆さんとお話しした時に仕事の話題になったんです。
人生において身近な先輩とは親なのですが幸いにも美容師をしているとお客様はほとんど大先輩にあたる人ばかりなんです。これはラッキーとしか言いようがありません。
昨今の仕事はタイパ重視?
昨今の仕事に対する考え方は一概に言えませんが時間効率を重視する傾向があります。
通勤時間、就労時間など労働基準法も厳しくなり曖昧な雇用に喝が入るようになりました。(経営者の人たちお疲れ様です・・・)
コロナ禍もあり良くも悪くもきっかけになったリモートワーク。在宅できる事で家事、育児に参加できる様になった声も聞きます。疲労感の軽減にも繋がっている様です。
個人的にタイムパフォーマンスの恩恵を感じるのは普段は週末しかご来店できなかったお客様が平日の昼間に時間休を使っていらっしゃることが本当に増えました。
かつては休みは日数でしたが、今は時間で切り売りしている会社もちらほらあります。本当に面白いなと思います。
休みも丸一日もらってもフル活用できている人は案外少ないのかもしれません。それを思えば仕事の時間と休む時間を共存させるのは非常に無駄がなくて良さそうに感じます。
無駄も悪くない?
話は戻りますがお客さまとの会話は時代のタイパについて疑問を投げかけるような内容でした。
例えば、時間効率を重視することで無駄を徹底的に排除する姿勢は人との接点を最小限にしてしまう。
先輩の仕事以外の一面は強制参加の地獄の飲み会の時にか見れなくて、仕事ができる人ほど仕事とプライベートは完璧に住み分けていることが多い。そんな仕事ができる人の人間性を覗けるチャンスは辛かった飲みの席でしか見られなかったりする。
「その飲み会って仕事ですか?」
違います。
一見無駄とも言える行動は気付きを与えてくれることがある。
定時になっても帰らない人の尋常じゃない残業
朝、誰よりも早く来ている人
休日返上で働き続ける人
いろんな人がいてこれらの行動を無駄と決めつけるのは安直過ぎではないかと思うんです。確かに効率が悪いからかもしれないが慎重に真剣にやっている姿と見ても良いと思う。
むしろそう思うのであれば教えてあげれば良い。「こうすればもっと効率が良いですよ」って。
もしかしたらその人は自分の時間を犠牲にして与えられた以上に仕事をこなしているかもしれないし、後輩のフォローをしているかもしれない。
一見無駄に見えるその行動は会社や社員を陰ながら支えているのかもしれない。
忘れてはいけない姿勢がある
与えられた仕事をこなす事は今も昔も変わらない。
実際にこなす量も今も昔も変わらない。
今日終わらせるのか、数日に分けて終わらせるのかの違いしかないように感じました。
どちらにせよ一生懸命であり続けることは変わってはいけない。
時間効率という言葉は無駄をなくすことではなく、与えられた時間で少しでも多くのことを得ることなのかなって考えさせられました。