前回に引き続き美容師の当たり前はお客様の当たり前ではないシリーズです。（なんとなくシリーズ化）
本日ブリーチカラーのお客様がいらっしゃったのでカウンセリング時の美容師とお客様の想像と現実があまりにも違ったので記事にしました。
ブリーチカラーは最近はお母さん達も気軽にやられる事が増えました。
だからこそ間違った知識で予約をしてしまうと、時間が足りない！ダメージするのが嫌だからやめる！
など、サロン側もお客様側も良い思いをしないのでここでざっくり理解しておくと良いかと思います。
ブリーチカラーの回数は貴方のやりたい色の全ての鍵を握っています。
カラーの希望色によってはブリーチが必須工程になってきます。
例えばミルクティーベージュ、グレージュ、など透明感のある色やピンク、ブルーなど発色のしっかりした色などが代表的です。
日本人の髪の毛はベースが黒髪のため先ずは黒という色を取り除かないといけません。そのためにブリーチが必要になります。
何故黒い髪では透明感、発色が綺麗に出ないのか？
分かりやすく言うなれば黒い画用紙と白い画用紙の２枚があります。そこに赤いマジックで絵を描きます。
どちらの赤が綺麗に色が分かりますか？
白い画用紙ではないですか？
白い画用紙＝白髪、白に近い金髪
こんなイメージで良いと思います。
黒い髪の毛を発色が綺麗に出る土台を作るためにブリーチをして金髪にするわけです。
しかしここで一つ問題があります！！
ここが最大の勘違いのポイントです！！
ブリーチを1回した程度では綺麗な発色は期待できない場合がある。
という事です。
綺麗な発色をしたいのであれば限りなく白い画用紙にしなければいけないことは先ほどお伝えしました。
1回のブリーチではせいぜい黄色の金髪になるくらいです。黄色の画用紙です。
では仮に1回のブリーチでブルーにしようとしましょう。
黄色の金髪に青の染料を付けるとどうなるのか。
黄色＋青＝緑
こうなります。絵の具でも同じ事が起こります。
使った薬剤は間違いなくブルー。でもベースが黄色ではブルーにはなりません。（ブルーに寄せることはもちろんできます。）
つまりベースになっている髪の毛の黄色ではなく白に近い状態にしない限り希望色にはならないと思わないといけません。
1回ではなく2回、3回必要になる場合もあります。
ブリーチカラーはベースが全てで、ベースを整えるためにブリーチの回数は複数回必要になると覚悟しないといけません。
ブリーチカラーは複数回やる覚悟を持ってご予約を！
日本人のみならず髪質次第では2回3回では黄色が取りきれず更にブリーチをやる場合があります。
もちろんブリーチは美容院のメニューの中でも1番を争うダメージメニューです。回数を重ねればその分ダメージも進行します。
手ぐしが通らないことなんて日常茶飯事です。
日々のヘアケアはより一層チカラを入れないと扱えません。
そしてブリーチの放置時間は普通のカラーよりも長く、塗布時間もかかります。時間には余裕を持ちましょう！
焦ると良いことが全くありません！ダメージをなくすことはできませんが減らすことはできます！
下記の画像のカラーはブリーチ4回しています。
4回しないとここまでの発色が出ません。
ブリーチのやり方は相当数あります。担当の美容師さんと良く相談して最適解でやってみてください。
ダメージの分だけの価値ある透明感や発色は間違いなくテンションが上がりますよ！！！
