本日頂いた疑問【カラーをした当日にシャンプーはどうしたら良いですか?色落ちちゃいますか?】
王道の質問ではありますがこの手の疑問は案外その場で聞き流してしまう事が多いです。
カラーは何故染まるのか。そこに答えがあります。簡単にわかりやすく簡潔にいきましょう!
カラーの仕組みを知る
カラー剤には大きく分けて【アルカリカラー】と【酸性カラー】の2つがあります。厳密に言えばもう少し中間的なカラー剤もありますがシンプルにお伝えしたいので割愛します。
*アルカリカラーとは代表的なもので言えばファッションカラーです。
*酸性カラーとは代表的なもので言えばヘアマニキュアです。
アルカリカラーは毛髪内部で発色して色が出ます。この時に内部に薬剤を入れるために隙間を作ります。そこから薬剤が入っていき反応が起こります。
酸性カラーは毛髪外部を着色します。内部には入らず毛髪の外部に張り付くように染色します。
ここで大きな違いがあります。【毛髪内部で発色】と【毛髪外部を着色する】です。
わかりやすく例えるなら【中まで染める】と【外だけ染める】です。
この2つのカラー剤はどちらも良さがあり、悪いと思う部分もあります。
アルカリカラーの良し悪し
アルカリカラーは毛髪内部から染め上げるため色持ちも良いですし選べる色味の幅も豊富にあります。一般的に多くのお客様がしているのがアルカリカラーです。
しかし、毛髪内部に薬剤を入れるために隙間を作らないといけません。その隙間は最初はありません。カラー剤の中に隙間を作る成分がしっかり入っています。
ブリーチです。(単純に言うとです)
誰もが理解しているはずです。ブリーチは傷むと言うことを。
そうです。そのブリーチがアルカリカラー剤には入っています。だから隙間が生まれて綺麗に発色します。
酸性カラーの良し悪し
酸性カラーは単純な仕組みです。毛髪外部を着色するだけです。絵の具で塗るイメージです。
アルカリカラーのようにブリーチも配合されていません。髪の表面にあるイオンと結合して着色するだけですので髪が傷みにくいんです。
ですが、あくまでも表面にくっついているだけなので剥がれ落ちやすいんです。
結局どうなの?
酸性カラーはくっついているだけなのでシャンプーで単純に落ちていきます。カラーをした当日は勿論、翌日以降も著しく落ちていきます。
アルカリカラーはブリーチでダメージをさせてしまっているので色落ちは勿論していくのですが内部で発色しているので酸性カラーに比べて色落ちのスピードは遅くなります。
いずれにせよ色落ちは避けられませんが美容院でカラーをした当日はカラー剤の定着が不完全です。美容院で完成しているようでまだ完璧には完了していないと思ってください。
塗った薬剤は美容院でしっかり流してあるので安心してもらって良いのですが、例えるならば当日の色は【まだまだ子供のような状態ですので翌日くらいまではしっかり育てて成人にしてあげる】と言う事です。
終わりに
ざっくりですがこんなイメージを持って貰えば問題ないです。
しかしながら皆さんの毛髪の状態は十人十色です。
カラーだけでも白髪染め、ハイライト、インナーカラー、ブリーチカラー、香草カラー、ヘアマニキュア、セルフカラー、塩基性カラー、etcと多数あります。
癖毛の人は縮毛矯正したり、直毛の人はパーマかけたり。ダメージレベルによって色落ちのスピードも色持ちも段違いです。
ヘアケアもお忘れなくですよ!!
締めます・・・
色は落ちます。
綺麗に落ちるからまたカラーができます。
落ちる理由が分かれば対策もできます。落ちないカラーはもはや危険です。
せっかくやったヘアカラーを1秒でも長く楽しんでもらいたいので今日の記事を参考にしてもらえたら幸いです。
ではまた。
(夏はバーベキューしたい。)もっと上手く言語化できるようにがんばります。